サッカー未経験だって戦術を語りたい『林陵平のサッカー観戦術』でやっと分かった試合の見方

読書

サッカー観戦は好きだけどサッカーやったことないから。。

「サッカー観戦は好きだけどサッカーやったことないから。。」

そんな気持ちからサッカー談義から一歩引いてしまう。

こんな経験が多くありました。

もしかしたら自分と同じくサッカーはしたことないけどサッカー観戦は密かに好きな人はこの感情に共感できるかもしれません。

自分は学生時代からFC東京が好きで応援していますが、サッカーの戦術や展開はあまり分かりませんでした。

「この選手の特徴はドリブルでの突破力だ」

「あの選手のパスはいつ見ても綺麗だな」

など個々の選手の分かりやすい強みは見ていればおおよそ把握出来ています。

ただ、サッカー経験のある友人と話してたりすると

「ボランチの脇狙われてるな」とか「プレスが嵌ってるな」など

戦術や全体の話になるとたちまち分からないので一歩引いてしまいます

もちろんサッカー応援に上下があるわけではないことは分かっています。

自分もスタジアムに足を運び

ビール片手にスタジアムグルメを食べ、勝ったら喜び、負けたら悔しい

選手の引退で涙する。(直近ではディエゴ・オリヴェイラ選手の引退で夫婦で泣きました)

こんな素晴らしい趣味に満足していましたが、この本を手に取ったきっかけがありました。

それは「今シーズンのFC東京が不調」ということです。

チームの不調が続いいる時、サッカー経験の無い自分は

「何で不調なのかが分からない!」

「選手は頑張っているのに!」

「何で?何で?何で?」

と長いトンネルから出るのを辛い気持ちで待つしかないんです。

この「何で?」を知る力を鍛えればもっとサッカー観戦を充実出来ると思い

『林陵平のサッカー観戦術』を手に取りました。

サッカーの本は多くありますが、未経験者でも分かるように書かれている本は多くありません。

本書は大人気サッカー解説者の林陵平さんが90分間をどう楽しめば良いかを誰にでも分かりやすく解説してくれています。

そう!未経験者はこれが知りたかった!

サッカーのポジションの役割って説明できますか?

応援しているチームのフォーメーションの特徴って分かりますか?

何となく観戦していた自分は何となくしか分からないんですよね。

本書では初心者でもイメージしやすいように

ポジションの役割、代表的な選手を例に挙げて説明してくれているので

応援しているチームに当てはめて

「この選手はこの役割をしているのか、注目して見てみよう」

といったように各選手の魅力がより分かるようになります。

FW、MF、DFといった大きな分け方ではなくCF、セカンドトップ、守備的なMFなど細かく分けて説明してくれているのも嬉しいポイントでした。

フォーメーションに関しても同じで代表的なチーム、特徴、注目すべきポイントを挙げてくれています。

例えばFC東京が今季採用している3-4-2-1であれば

「サイドの幅を取る唯一の存在のWBが攻守でクォリティーを発揮出来るかがポイント」

「カウンターは1トップ + 2シャドーで一気に攻め切る」

などを説明してくれていて、

「なるほど、そういう特徴と狙いがあるのか」

と知れるだけでもグッと観戦にのめり込めるようになりました。
(自分が記事を書いてる最中にFC東京は4-4-2に変わったので本書で4-4-2の特徴を読み直してます(笑))

90分の密度がこんなに濃いなんて

ポジションもフォーメーションも大体分かった!

よし観よう!と意気込んでも実際の試合はフォーメーションも状況も目まぐるしく変わり

「流れをどう観て良いのか分からん」

点が入ったら「イェー!」失点したら「あぁぁ」

といつもの状態になります。

本書では90分間で見るべきポイントを大きく4つの場面に分けて解説してくれています。

・開始10分
・ハーフタイム
・後半開始時
・60分

紹介されているポイントを意識して継続して何試合か見ると

「ここは数試合とも同じだな」

「ここが今までと変わっているから、改善したいんだな」

などの変化が分かるようになり観戦力が鍛えらえている実感が湧いてきます。

とはいえ自分もまだまだ頭がついていかなくなる試合も多くあります。

そんな時は本書と選手名鑑を片手に

林陵平さんの解説の試合を見ることにしています。

海外サッカー、Jリーグ、代表戦など1週間に1試合はほぼ必ず解説されているので

その試合を観ながら、時には一時停止、巻き戻ししながら観るようにしています。

自分と同じようにサッカーの経験は無いけど、サッカー観戦をもっともっと楽しみたいという人も多いはず。

そんな方は本書を読んで、一緒に観戦力を鍛えサッカー沼にもっともっと浸かっていきましょう。