目の前の開発を進めていれば自然とプログラミングの技術は上がるだろう
「目の前の開発を進めていれば自然とプログラミングの技術は上がるだろう」
と思って数年が経過しました。
実際、ITエンジニアにキャリアチェンジしたての頃は必死に目の前のタスクを消化するほどレベルも上がっている感覚がありました。
今思い返すとRPGゲームの序盤のような状態だったのかもしれません。
ゲームも序盤はレベルも上がりやすく、弱い敵を倒しても簡単にレベルアップ出来きますよね。
数年経ちある程度仕事をこなせるようになるとレベルの上がり幅が落ち着いてきます。
ここで厄介なのは
「理解度は低いけど解決出来る。こなせちゃうな。」
という負のスキルが身についてしまっていることに気付きながらも仕事に取り組んでいたことです。
こういう方は実際多いのではないかと思います。
数年経つと任される幅も広くなり、タスクの量も多くなります。
「理解を置き去りにして、今のタスクを解決」
「まぁそこまで理解しなくても出来ちゃってるし」
そんな方も多いですよね?(自分だけではないと思いたい)
「やばいな、このままではいつかしっぺ返しを喰らうな」と思いながら
でもそのぬるま湯から抜け出せずに過ごしていました。
そんな中でプログラミング、仕事への取り組み方を大きく変えてくれたのが
「世界一流エンジニア思考法」という本でした。
「ふーん」で終わらない
大体こういう手の本を読んでも組織論だったり、技術的な話だったりで実際に行動に移せず終わることが多いです。
そもそも飽き性なので最後まで本を読み切ることが多くもないです。
ただこの本にはそんな自分にとって衝撃の読書体験でした。
実際に明日から実践できる考え方や開発への具体的な取り組み方が書かれているが、
自分のような「凡人」でも行動に移せる内容で書かれていることが一番刺さりました。
読書でよくある「ふーん」で終わらない、誰でも始められる内容であり
実際にアメリカのマイクロソフトのエンジニアが実践している手法を知ることが出来ます。
この本の面白いポイントとしては筆者が劣等感を抱えるエンジニアである点です。
筆者はアメリカのマイクロソフトで働くエンジニアですが
アメリカで働き始めた際に
「どうせみんな天才エンジニアなんでしょ」
「すぐに理解してコード書けるんでしょ」
と思っていたが、実際に働き始めると
「技術や頭の良さではなくて取り組み方が違うのか。これってすぐ取り入れられることでは?」
これを実践して本にしてくれているのがこの本です。
一番の収穫は「あせらなくていい」根拠を得た
この本を読んでから、新しいタスクに着手する際、すぐにコードを書き始めるのではなく、
本で紹介されている「小さなドキュメントを書く」という方法を取り入れ、理解を深める時間を意図的に取るようにしました。
最初は「遅れをとってしまうのでは」と不安でしたが、結果的に手戻りが減り、トータルの作業時間は短縮されました。
この方法は取り入れた一例ですが
読み終えての一番の収穫は
「あせらなくていい」理由が腑に落ちた
ことでしょう。
実際に本を読めば共感してくれる人も多いと思いますが、
日本でエンジニアとして働いていると
理解に時間を割くよりも「目の前のタスクをとにかく早く終わらせる」ことを優先してしまいます。
この本は焦らずじっくり取り組んだ方が生産性が高くなる理由が腑に落ちるように教えてくれます。
納得した圧倒的根拠は
「だってあのアメリカのマイクロソフトのエンジニア達が実際にそうやって仕事してるんだもん」
とうことです。
これが気になる人はぜひ読んでみて欲しいです。
注意点としては読むと
「自分のチームが悪いロールモデルに見えてくる」
「自分の会社はダメすぎるんだ。。」
と特に日本の会社で働く人に「その意見は効くぜ」となることです。
ただ実際に自分はこの本を読んで仕事での成果・自信に繋がったので
「あれ?停滞してる?」って人は手に取ってみると良いかもしれません。
自分やチームの仕事の効率UP、精神衛生が良くなるもしれません。